謙遜は美徳と言われています。
私もそう思うのですが、
昔は、これをよく理解していませんでした。
というのは、心地よく感じることがあれば、
そうでない時もあったからです。
美徳なはずなのに、なにか違う感じがする。
本当に美徳だったら、心地よく感じるはずなのに・・・
そう思っていたのです。
たとえば・・・
知り合いに女社長さんがいます。
パリや都内にいくつものお店を経営している凄腕女社長です。
見た目もバリバリのキャリアウーマンで、
話をしているだけで、
「この方は出来る女性だな」
というオーラが出ています。
もちろん、お金もかなり稼いでいらっしゃるし、
いわゆる大金持ちです。
それに対する自信もうかがえます。
仕事の話をお聞きしていると、
やはり「すごいですね~」という言葉が
自然に出てきてしまうんですね。
で、この時なのです。
この時、彼女は謙遜するのですが、
なーんか違和感を感じたのです。
彼女の様子が一瞬にして、これまでと変わりました。
目の輝きが失せ、ロボットがしゃべるように繰り返し
「いえいえ、周りの方のおかげです。」
とおっしゃるのです。
言葉自体は、謙遜そのものです。
同じような立場で、同じようなことを言う方は、
彼女以外の日本人ならいらっしゃると思います。
しかし、この女社長さんはなぜか不自然だったのです。
本心で言ってるのではないのだな~というのが
丸分かりなくらいに、
ロボットのような人間味のない態度、言い方でした。
言葉と気持ちが一致しておらず、
違和感を感じさせるものでした。
ただ、彼女がこのような言い方になったのは
すぐに予想がついたんですよね。
彼女は本当に成功者ですから、
特にビジネスの世界に長年いて、
男性からの妬み嫉み僻みもたくさん受けてこられたと思います。
そういった経験からの条件反射的なサバイバル術
なのではないかなと感じました。
たとえ本心でなくとも
「私は大したことはない」
と言っておく。
そうすれば、過度の妬み嫉み僻みを受けることはない。
これが、これまで学習してこられたことだと思います。
でも、不自然。
なんですよね。
なぜなら、本当の謙遜ではないからです。
あなたの周りにも
「この人はスゴイ人なのに偉ぶることもなくて、
そこがまたスゴイなー」
と感じる人もいれば、
「そんなに謙遜しなくてもいいのに・・・」
と感じる人がいませんか?
この違いはいったいどこから来るのでしょうか?
私は「謙遜する」という日本の文化は素晴らしいと思います。
ですが、その本質を捉えていないと、
ただの卑屈な人になってしまうものなのです。
謙遜している人とそうでない人の違い
これを知ってもらいたいと思います。
本物の謙遜とは・・・
本人も周りも人もその場を心地よくさせるものです。
相手に敬意を示して、それが相手に素直に伝わる。
なんちゃって謙遜は・・・
相手への敬意が素直に伝わらないため、
相手が傲慢になったり、妬み、僻み、嫉みを
増長させてしまうこともあります。
では、どうしてこうなってしまうのでしょうか?
なんちゃって謙遜の場合
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⇒自分の価値を下げて、相手の価値を上げようとします。
「自分は価値の低い人間だ」」
「自分は大したことのない人間だ」
このように自分の価値を下げて、相手の価値を上げ、
相手から何か与えてもらうことを期待しているのです。
自分より価値が上だと思う相手から何か与えてもらうことで、
自分の価値を上げたいという下心がある場合も。
この人たちは、相手が自分より上か下かで見ています。
上記は、相手が自分より上だと感じた人のケース。
相手が自分より価値が低いと見なすと、
その人を見下す傾向があります。
見下すことで、優越感を感じ、
自分の不足感を埋めようとしているのです。
なので、なんちゃって謙遜をする人と一緒にいると
疲れてしまうのです。
本物の謙遜の場合
~~~~~~~~~~~~~~~~~
⇒自分も相手も価値があり同等。
その上で相手の価値を上げます。
自分の価値は自分でしっかり認めています。
なので、わざわざ自分を卑下することは言わないししない。
その上で、相手の素晴らしさを認め、それを伝えているので、
お互いにとても心地よく感じるのです。
あなたはどうですか?
あなたの謙遜は本物?それとも、なんちゃって?
それとも謙遜はあまりしない?
そういう方もいると思います。
褒められたら、素直に「ありがとう」と言う。
私はこの態度も好きですし、けっこーします。
アメリカに行ってから強化されました。(笑)
私はアメリカとフランスにいましたから、
アメリカ人やフランス人しか分かりませんが、
彼らも謙遜するんですよ。
「あー、この人いい人だなー」と感じる方は、
必要な場面で、謙遜しています。
素敵な人というのは、国や文化に関係なく、
謙遜するものなのかもしれませんね。
本日はここまで。
ありがとうございました。
